[出典] In vivo CRISPR screening for phenotypic targets of the mir-35-42 family in C. elegans. Yang B, Schwartz M, McJunkin K. Genes Dev 2020-08-20
https://dx.doi.org/10.1101/gad.339333.120

 NIDDK/NIHとU. Utahの研究チームは今回、多重化CRISPR-Cas9により、特定のmiRNAファミリーの標的遺伝子群3'UTRの結合予測部位に網羅的に変異を導入し、miRNAファミリーの結合を阻害することで、miRNAファミリーの機能喪失変異と同じフェノタイプを誘導する、という仮説のもとに、C. elegansで実験を進め、miRNAsの標的遺伝子群およびその欠損が特定のフェノタイプを改変する遺伝子の同定法に新たな展開をもたらすに至った。

 具体的にはC. elegans個体の生存に必須なmir-35-42ファミリーについて、1,130ヵ所の結合候補部位にCRISPR-Cas9で変異を誘導し、mirRNAによる抑制が解除されることでmir-35-42変異体に見られるフェノタイプ  (胚致死性と低繁殖性)の一部を再現する遺伝子egl-1を同定した。また、CRISPR−Cas9遺伝子編集技術に拠って、mir-35egl-1 3′UTRに結合可能とすることで、胚致死性と低繁殖性が回避されることも確認した。