[出典] "CRISPR/Cas9 genome-wide loss-of-function screening identifies druggable cellular factors involved in sunitinib resistance in renal cell carcinoma" Makhov, P., Sohn, J.A., Serebriiskii, I.G. et al. Br J Cancer 2020-09-24

 多標的・チロシンキナーゼ阻害薬 (TKI)は進行性・淡明細胞型腎細胞癌患者 (ccRCC)の標準治療薬であるが、耐性が発生する例が多い。Fox Chase Cancer Centerを主とする研究グループは、CRISPR/Cas9 KOスクリーンによりスニチニブ耐性に関与する宿主因子としてファルネシルトランスフェラーゼを同定した。
さらに、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤のロナファルニブとスニチニブの併用療法の効用を、ccRCCのモデル細胞とモデル動物において示した。