[出典] "A Type I-F Anti-CRISPR Protein Inhibits the CRISPR-Cas Surveillance Complex by ADP-Ribosylation" Niu Y, Yang L, Gao T, Dong C, Zhang B [..] Chen Z, Zhang Y, Liu X, Feng Y. Mol Cell 2020-10-12. [構造情報] PDB 6KYF (Crystal structure of an anti-CRISPR protein)
北京化工大学, 瀋陽農業大学, 北京大学など、中国研究グループは今回、構造解析と生化学解析に基づいて、Pseudomonas aeruginosaのタイプI-F CRISPRシステムに対するファージのanti-CRISPRタンパク質AcrIF11が、I-F CRISPRシステムのエフェクター複合体 (Csy複合体)のCas8fサブユニット内の残基N250をADPリボース化する新奇モノ-ADPリボシルトランスフェラーゼ (mART)であることを発見した。
- N250は、PAM認識の鍵となる残基であり、そのAcrIF-11によるADPリボース化を受けて、Csy複合体のdsDNAへの結合が阻害され、ひいては、タイプI-F CRISPRシステムが不活性化される。
- 生化学実験から、AcrIF11のCsy複合体への結合とADPリボース化に、Cas7.6fサブユニットが必須であることも見出した。
参考
- P. aeruginosa I-F Csy複合体の構成: Cas5f (旧名 Csy2), Cas8f, Cas6f (旧名 Csy4), およびCas7 (旧名 Csy3)f.1 ~ Cas7f.6の9種類のサブユニットと60-nt crRNAのCsy (crRNA-guided surveillance complex)複合体 [Mol Cell 2019-03-11; Fig. 1 参照]
- CRISPRメモ_2018/11/06 [第5項] 抗CRISPR (anti-CRISPR)タンパク質AcrIF3は、タイプI-F Csy複合体のサブユニットのミミック
- 2017-10-08 CRISPRサーベイランス複合体CsyのdsDNA結合と抗-CRISPRタンパク質による結合阻害の構造基盤
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