[出典] "An All-in-One Nanomedicine Consisting of CRISPR-Cas9 and an Autoantigen Peptide for Restoring Specific Immune Tolerance" Luo YL [..] Xu CF, Lian ZX, Wang J. ACS Appl Mater Interfaces. 2020-10-19

 South China University of Technologyの研究グループは今回、自己免疫性糖尿病関連ペプチド (2.5mi), CRISPR-Cas9プラスミド (pCas9), ならびに共刺激分子 (CD80, CD86およびCD40)を標的とする3種類のgRNAsすべてを一括して [*1]をカチオン性脂質ナノ粒子 (CLAN) [*2]を介して樹状細胞デリバリー [*3]することで、自己免疫性 1 型糖尿病 (T1D)モデルにおいて、 膵島における自己免疫応答とT1Dの発症を抑止することに成功した。

 [*注]
  1. 著者らは、ペプチド, Cas9およびgRNAを一括してナノ粒子でデリバリすることから、論文タイトルで"オールインワン・ナノメディシン"と称した。
  2. PEG-PLGA (ポリエチレングリコールとポリ(乳酸-co-グリコール酸))ナノ粒子
  3. 遺伝子編集を施した樹状細胞は、CD4陽性T細胞に、2.5miペプチドを提示しつつ共刺激分子3種類を破壊することで、自己抗原特異的制御性T細胞 (Treg)の増幅を介して、選択的自己免疫寛容を誘導した。