1. ワンポット opvCRISPR

[出典] "opvCRISPR: One-pot visual RT-LAMP-CRISPR platform for SARS-cov-2 detection" Wang R, Qian C [..] Ni T, Zheng Y, Wang Y. Biosens Bioelectron. 2020-10-26. 
[注] opvCRISPR: one-pot visual RT-LAMP-CRISPR

　復旦大学を主とする研究グループが、スワブから抽出した20 μL RNAをもとにして、RT-LAMP (65℃, 40分)とCas12a 反応 (37℃, 5分)を経て、青色光照射を介して裸眼での新型コロナウイルスの検出を可能とするワンポット反応システムを開発した。
  • 試験管の底部のRT-LAMP反応液を25 μLのオイルでシールし、Cas12a反応液を試験管の蓋の部分に納めておき、RT-LAMP反応が完了した後に、試験管を振って、試験管内でCas12a反応液を混合する  [Fig. 1参照]。
  • opvCRISPRによって１分子レベルに近い高感度検出が可能であり、感染の可能性がある患者からの50サンプルでのテストでは、CDCが承認しているRT-PCR圧政の結果と100%一致した。
２. ワンチューブ : OR-DETECTRとOR-SHERLOCK

[出典] "One-tube SARS-CoV-2 detection platform based on RT-RPA and CRISPR/Cas12a" SunY, Yu L, Liu C, Chen W, Li D, Huang W. Research Square. 2020-10-27. [Preprint]
[注] OR-DETECTR/SHERLOCK: one-tube detection platform based on RT-RPA and DETECTR / SHERLOCK
  • 深圳大学医学院を主とする研究グループがスワブから抽出したRNAをRT-RPA (42℃, 30分)とOR-DETECTR (42℃, 20分)を経て、ラテラルフローアッセイにより新型コロナウイルスを検出可能とするワン・チュープ反応システムを開発した。
  • OR-DETECTRにより、7種類のヒト・コロナウイルスからSARS-CoV-2を特異的に検出し、検出限界は2.5 copies/µlに達した。新型コロナウイルス感染者由来の6検体と、発熱しているが新型コロナウイルスに感染していない患者由来の8検体およびネガティブコントロールを対象とするアッセイで、OR-DETECTRの結果はrRT-PCRの結果と100%一致した。
  • OR-SHERLOCKについても同様の結果を得た。