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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "Reduced thermal tolerance in a coral carrying CRISPR-induced mutations in the gene for a heat-shock transcription factor" Cleves PA [..] Bay LK, Pringle JR. PNAS 2020-11-09
[関連 COMMENTARYと論文] "A breakthrough in understanding the molecular basis of coral heat tolerance" van Open MJH, Oakeshott JG. PNAS 2020-11-09; "Insights into coral bleaching under heat stress from analysis of gene expression in a sea anemone model system" Cleves PA, Krediet CJ [..] Pringle JR. PNAS 2020-11-09

 気候変動を含む人為的なストレスによりサンゴ礁の大規模な白化現象と衰退が進んでおり、その分子基盤の解明が進められている。サンゴのゲノム解析と遺伝子発現プロファイリングからストレス耐性と相関する遺伝子やDNAのが同定が進んできたが、因果関係を特定していくには、各遺伝子の変異体で検証していく必要がある。

 Stanford University School of Medicine,  Queensland University of TechnologyならびにAustralian Institute of Marine Scienceの研究グループは今回、Acropora millepora (ハイマツミドリイシ)の受精卵において、Cas9-sgRNA RNPにより熱ショック転写因子HSF1をノックアウトすると、耐熱性が失われることを見出した。
  • RNPにより遺伝子コピーの>90%が変異しており、受精卵から得られた変異型幼虫は27 °Cで生育したが、野生型が生育可能な34 °Cでは急速に死滅した。
  • この研究は、HSF1がサンゴを熱ストレスから保護する機能を帯びていることを示したと共に、CRISPR/Cas技術によるサンゴの機能ゲノミクスが可能なことを示した。
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