crisp_bio

論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] "CrisPam: SNP-Derived PAM Analysis Tool for Allele-Specific Targeting of Genetic Variants Using CRISPR-Cas Systems" Rabinowitz R, Almog S, Darnell R, Offen D. Front Genet. 2020-08-18. https://doi.org/10.3389/fgene.2020.00851

 Tel Aviv Universityの研究チームは、はじめに、ヒト疾患SNPsデータベース (dbSNP), UCSCゲノムブラウザーおよびClinVarを統合してヒト病原性SNPsデータセットを構築し、病原性SNPsの90%が、少なくとも1種類のPAMを生成することを見出し、続いて、このSNP誘導PAMを介して、病原性SNPを帯びたアレルを特異的に編集することが可能なことを実証し、そうしたPAMを手がかりとするgRNA設計支援システムCrisPamを開発・公開 (https://www.danioffenlab.com/crispam)した。2020-11-30 15.21.53
  • Figure 1から引用した右図は、アルツハイマー病のリスク因子として知られるPSEN1遺伝子のrs63750526 SNPによって、6種類のCasヌクレアーゼのPAMとして新たに生成された配列の例を示している。
  • CrisPamは、論文投稿時点で、23種類のCasヌクレアーゼに適合する26種類のPAMに対応している[Table 1参照]。
 [参考: Tel Aviv Universityの研究グループの成果]
  • crisp_bio 2020-05-28 CBEの弱点バイスタンダー塩基置換を同義置換を介して災い転じて福となし、CBEによるトランスバージョンを実現
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