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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "Multiplexed CRISPR/Cas9‐mediated engineering of pre‐clinical mouse models bearing native human B cell receptors" Wang X, Ray R [..] Schief WR, Batista F. EMBO J. 2020-12-01. https://doi.org/10.15252/embj.2020105926

 B細胞受容体 (BCR)をノックインしたマウスモデルは、ワクチンの開発と基礎的な免疫学研究を支える重要な研究資源であるが、作出に時間を要することが課題であった。Ragon Institute of Massachusetts General HospitalとScripps Instituteを主とする研究グループは今回、CRISPR/Cas9システムを胚にマイクロインジェクションすることで、ヒト生殖細胞免疫グロブリンの重鎖と軽鎖の双方を同時に、マウスの内在遺伝子座へと一段階でノックインする手法を開発した。
  • HIV広域中和抗体のネイティブヒト前駆体を発現する三種類のBCRノックイン系統 (CLK19; CLK09; CLK21)を短時間で作出した。
  • これらノックイン系統に由来するB細胞は完全な機能を備えていた: コンジェニックな野生型マウスに移植したB細胞は、臨床試験が進行中 (NCT03547245)の生殖細胞標的免疫源であるeOD-GT8 60merによってプライミングされ、胚中心へとリクルートされ、クラススイッチを経て抗体を産生し、体細胞超突然変異を経て、メモリーB細胞へと分化した。
  • 今回樹立した機能性を備えたヒトBCRsを発現するノックインマウスは、HIVを始めとする感染症に対するワクチン開発のプラットフォームとして有用である。
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