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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "CRISPR-dCas9-Guided and Telomerase-Responsive Nanosystem for Precise Anti-Cancer Drug Delivery" Ma Y, Mao G, Wu G, Cui Z, Zhang X-E, Huang W. ACS Apple Mater Interface. 2021-01-29. https://doi.org/10.1021/acsami.0c19217

 深セン先端技術研究院, 武漢ウイルス研究所, 深セン大学医学部ならびに生物物理研究所の研究グループは今回、抗癌剤ドキソルビシン (DOX)を細胞質にとどまらず細胞核にまでデリバリーし、細胞核内でDOXをキャリアから遊離させる手法を実現した。これまでのナノ製剤デリバリーシステムでは、細胞質までデリバリーしたところでキャリアから遊離させるに留まっていた。

  • DOXを"wrapping" DNAを介してメソポーラスシリカ・ナノ粒子 (mesoporous silica nanoparticles, MSN) に包み込む (encapsulate)。
  • DOX内包MSNをCRISPR-dCas9で細胞内へとデリバリーする。
  • "wrapping" DNAを、癌細胞特異的に活性化するテロメラーゼの存在下で伸展するように設計しておくことで、癌細胞の細胞核内でDOXがMSNから放出される。
[参考: テロメラーゼと癌に関する論文紹介記事]
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