[出典] REVIEW "Erratic Journey of CRISPR/Cas9 in Oncology from Bench-work to Successful-Clinical Therapy" Sakar E, Khan A. Cancer Treat Res Commun. 2021-02-10. https://doi.org/10.1016/j.ctarc.2020.100289
  • Era Universityの著者は、CRISPR/Cas9システムの発見から癌治療に関する前臨床試験と臨床試験に至るまでの道のりを、主としてPD-1ノックアウトをベースとするCAR-T細胞療法に焦点をあてながら、関連論文で辿った。
  • また、意図しないオンターゲット編集やオフターゲット編集や胚性生殖細胞系列などの技術的課題や生命倫理の課題についても議論した。
  • こうした議論が続いている中でも、遺伝子組換えT細胞免疫療法が長期間奏功した臨床試験をはじめとして、癌に加えてその他の疾患に対してもCRISPR/Cas9療法が期待できる成果を上げており、その将来性を見せている。
  • ただし、生殖細胞系列の遺伝子編集については、さらなる安全性の研究が必要とされて、現時点で臨床研究が承認されているのは体細胞遺伝子編集に限られている。
 [参考crisp_bio記事]