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(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/01/13

  • Corresponding author: 廣明秀一 (名古屋大)
  • アミロイド繊維形成と重合化の機構研究のためには、物理的に一様なペプチドを用意する必要があるが、今回、バクテリアで発現させたAβ(1–42)ペプチドから、凝集抵抗性(precipitation resistant: PR)のペプチドと、凝集する傾向の(precipitation prone: PP)ペプチドをHPLCに依って分離することに成功した.
  • しかし 1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール(HFIP) 処理後、PRペプチドもPPペプチドのいずれもが、アミロイド繊維を形成した.すなわち、HFIP処理中に、凝集の核となる “seed”を完全に単量体化できないことが明らかになった.
  • 2次元1H-15N NMRによって、HFIP中のAβ(1–42)が、予想外にも、単量体と二量体の平衡状態にあることを見出し、二量体の解離定数と二量体界面の残基を決定した.
  • さらに、リアルタイムThioflavin T蛍光アッセイによって、HFIP処理の間のAβの濃度が、Aβ繊維形成の動態に影響することを見出した.Aβの濃度を0.1mMまでに止めることを推奨.
  • 再現性を高めるためには、HFIP処理とそれに続く実験条件を論文に明記すべきであり、今後、HFIPに替わりAβ(1–42)を完全に単量体化する溶媒開発が必要.
 論文→重光佳基(Shigemitsu, Y.)et al. "Nuclear magnetic resonance evidence for the dimer formation of β amyloid peptide 1–42 in 1,1,1,3,3,3-hexafluoro-2-propanol." Analytical Biochemistry. 2016 Apr 1;498:59-67. Published online 2016 Jan 7.
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