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[出典] "Integrating genome-wide CRISPR immune screen with multi-omic clinical data reveals distinct classes of tumor intrinsic immune regulators" Hou J, Wang Y, Shi L [..] Chen Y, Hwu P, Peng W. J. Immunother Cancer 2021 Feb. http://dx.doi.org/10.1136/jitc-2020-001819
 University of Houston, The University of Texas MD Anderson Cancer Center, およびMoffitt Cancer Centerの研究グループの成果

背景
  • 広範な癌に対する免疫療法が承認されているが、奏効する患者は限られており、また、一旦奏効した後に再発する。この問題は、腫瘍細胞の免疫抑制機構に因ると考えられる。
  • そこで、癌患者において、免疫調節因子として機能する腫瘍内在因子を体系的に評価可能とする手法が必要になる。
方法
  • 免疫療法に応答しない患者における免疫抑制機構を同定するために、ゲノムワイドCRISPR免疫スクリーンを行い、その結果にマルチオミックスな臨床データと組み合わせて、癌免疫療法の2種類の律速段階であるT細胞の腫瘍浸潤とT細胞による腫瘍殺傷を調節する因子を探索した。
結果
  • 免疫調節因子群を同定し2つのクラスに分類されることを発見し、それらを標的とする処方を加えることで、免疫療法の有効性を向上させることが可能なことを示した。
  • その因子群に、それぞれ二重の免疫抵抗性調節因子と細胞障害性抵抗性調節因子として機能するPRMT1とRIPK1が含まれていた。
  • 免疫療法の種類によって効果の大きさが異なるが、PRMT1とRIPK1を標的とすることで、T細胞殺傷と抗-PD-1/OX40療法に対する腫瘍細胞の感受性が高まった。
  • 興味深いことに、T細胞の腫瘍浸潤に与える影響が限定的なRIPK-1特異的阻害剤が、T細胞をベースとする殺傷性と抗-OX40療法の抗腫瘍性を亢進した。
結論
  • 今回得られたデータは、癌の併用免疫療法の組み合わせを合理的に設計する情報基盤となる。
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