2021-03-08 23.07.42[出典] Circulating SARS-CoV-2 spike N439K variants maintain fitness while evading antibody-mediated immunity. Thomson EC, Rosen LE, Shepherd JG, Spreafico R [..] Robertson DL, Snell G. Cell 2021-03-04. https://doi.org/10.1016/j.cell.2021.01.037
[注] グラフィカルアブストラクト引用右図参照
  • スパイクタンパク質のヒト細胞表面の受容体ACE2に結合するドメイン (RBM)に、互いに独立に変異してきた複数の系統に共通な変異N439Kが発生していることが明らかになった。
  • このN493K変異は、ヒトACE2への結合親和性を高めるが、ウイルスの生存性とCOVID-19の症状には影響を与えない。
  • しかし、モノクローナル抗体やポリクローナル抗体のいくつかに対して耐性を示す。
[参考] 3mutants
  1. 英国変異株 (B1.1.7), 南アフリカ変異株 (B.1.351)およびブラジル変異株 (P.1)の対照表 [Scripps Research Translational Instituteの設立者・所長であるEric Topol博士の2021年2月7日のツイートから引用]
  2. 国立感染症研究所「感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス (SARS-CoV-2)の新規変異株について (第7報)」2021年3月3日14:00時点; 2021年3月8日公開 https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/10220-covid19-36.html
  3. 2021-03-08 23.55.18Eric Topol博士の2021年2月26日のツイートから変異株の俯瞰図を以下に引用 [元図はPublicj Health Englandの資料]