[出典] REVIEW "Driving to Safety: CRISPR-Based Genetic Approaches to Reducing Antibiotic Resistance" Bier E, Nizet V. Trends Genet. 2021-03-03-18. https://doi.org/10.1016/j.tig.2021.02.007
 バクテリアの抗生物質耐性 (antibiotic resistance: AR)は危機的レベルに達し、公衆衛生に対する地球規模の脅威となっている。医療の中で最も救命効果が高い薬理学的介入が無力になる前にARを抑制することは、社会と科学の双方からの解を組み合わていく必要がある複雑で困難な課題である。新たな作用機序に基づく抗生物質の開発が待たれるが同時に、既存の抗生物質の有効性を守ることが必須である。
 Tata Institute for Genetics and Society (UCSD)の著者らはこうした認識のもとに、CRISPRシステムをベースとして、環境および臨床においてARを抑制し、有力な抗生物質の有効性を長期にわたり維持する試みをレビューした。

[参考文献に取り上げられていた論文紹介crisp_bio記事]
 141編の参考文献には、CRISPR/Casシステムに関する基本的論文からマラリア原虫や遺伝子ドライブに関する論文まで含まれている。crisp_bioには薬剤耐性のタグを付した記事が~150件蓄積されている [https://crisp-bio.blog.jp/tag/薬剤耐性]。その中で、レビューで引用されていた論文を取り上げたcrisp_bio記事を以下に例示した: