[出典] "CRISPR-Cas is associated with fewer antibiotic resistance genes in bacterial pathogens" Pursey E, Dimitriu T, Paganelli FL, Westra ER, van Houte S. bioRxiv. 2021-04-12 [プレプリント]. https://doi.org/10.1101/2021.04.12.439454
 NCBIのRefSeqデータベースから腸球菌,ブドウ球菌,アシネトバクター,緑膿菌などの主要なヒト病原菌11種の~40,000全ゲノム配列を解析した結果,CRISPR-Casシステムを帯びている病原菌は,この免疫システムを帯びていない病原菌に比べて,抗生物質耐性遺伝子を帯びる可能性が低いことを見出した.
 また,CRISPR-Casが標的とする可動遺伝因子 (MGEs)の解析結果は,CRISPR-Casシステムによる免疫応答が,抗生物質耐性遺伝子を帯びたベクターの移動を阻害するモデルを支持した.
 これらの結果から,多剤耐性菌は免疫不全状態にあり,ファージやファージミドによる感染症治療の可能性が示唆された.