2021-07-30 Nature Genetics 刊行査読付き論文の書誌情報を追記
2021-04-30 bioRxiv 投稿に準拠した初稿
[出典] "Genome-wide, bidirectional CRISPR screens identify mucins as critical host factors modulating SARS-CoV-2 infection" Biering SB, Sarnik SA [..] Harris E, Konermann S, Hsu PD. (bioRxv. 2021-04-23) Nat Genet 2022-07-25. https://doi.org/10.1038/s41588-022-01131-x; UC Berkeley, Stanford U,Chan Zuckerberg Biohubの研究グループの投稿.
  • SARS-CoV-2の細胞への接着と侵入に必須のスクリーンショット 2022-07-30 10.23.23ACE2とTMPRSS2を発現させたヒト肺上皮細胞において,それぞれCRISPR-Cas9 KO (ノックアウト)と,遺伝子転写活性化システムCRISPRa [*]とを介して,ゲノムワイドでの機能喪失スクリーン (LOF)と機能獲得スクリーン (GOF)を行った [Fig. 1引用右図参照]; LOFの結果 Fig. 2 参照; GOFの結果 Fig. 4 参照.
  • その結果,宿主内で密接に連関しているパスウエイ (クラスリン輸送、炎症性シグナル伝達、細胞周期制御、転写およびエピジェネティック制御など) に関与する因子を含むプロウイルスおよび抗ウイルス因子を同定するに至った.
  • さらに,高分子量の糖タンパク質ファミリーの一種であり,COVID-19患者の肺上皮細胞膜で発現が上昇しているムチンのネットワークが,SARS-CoV-2の感染を侵入段階で抑制することを同定した.ムチンのネットワークは,A型インフルエンザウイルスの感染を制限することが知られている.
  • 今回の成果は,宿主因子を標的とする新たな治療法の可能性と,SARS-CoV-2とCOVID-19患者の気道ムチンとの相互作用を示唆した.
[*] CRISPRメモ_2018/12/26 - 1 [第2項] cceb716a-sBroad研、SpyCas9によるゲノムワイドCRISPRa/CRISPRi/CRISPRkoにそれぞれ最適なsgRNAライブラリーを開発・提供.https://crisp-bio.blog.jp/archives/14573964.html; "Optimized libraries for CRISPR-Cas9 genetic screens with multiple modalities" Sanson KR, Hanna RE [..] Doench JG. Nat Commun. 2018-12-21. https://doi.org/10.1038/s41467-018-07901-8; dCas9-VP62 + PP7-P65-HSF1; 右図参照