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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

2023-10-02 2023-10-02 Katalin Karikó博士とDrew Weissman博士がガードナー賞受賞と同じく、サーズウイルス2/COVID-19に対するワクチンのワープスピードでの開発を可能にした「RNAの塩基ウリジンをシュードウリジンに置換することで、RNAをヒト体内で安定化する技術」を発明したことが受賞理由。

 これで、ペンシルベニア大学のコピー室での、 Karikó博士とWeissman教授の出会いが伝説になる [2022-03-06 [論説] 新型コロナウイルス mRNAワクチン開発の舞台裏から,研究助成のあり方を考える 参照]

2021-05-28 初稿
カタリン・カリコ博士が新型コロナウイルスmRNAワクチン"BNT162b2"を現実にするまでの物語
[出典1] “革新的”研究成果がコロナワクチン開発に 女性科学者の思い.NHK NEWS WEB. 2021-05-28 15:57 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210527/k10013054171000.html; 2021年5月27日に放映された"NHKクローズアップ現代+"に相当する内容.
  • 1985年,ハンガリーの研究機関から,研究資金が打ち切られたことで家族で米国へ移住しペンシルベニア大学で研究を継続した.
  • 2005年に新型コロナウイルスの開発への道をひらく研究成果を発表したが,この論文は当時は注目されず,2010年には関連する特許を大学が企業に売却した.
  • この成果に注目したドイツの企業ビオンテックが招聘し,2013年に副社長に就任
  • 2020年3月,ビオンテックがファイザーと共同で新型コロナウイルスワクチン の開発をすると発表
  • 2020年12月,ファイザー/ビオンテックのmRNAワクチン"BNT162b2"の一般への接種開始
[教訓]
  • このところの日本の科学技術の合言葉の一つが「選択と集中」.ハンガリーと米国の研究機関の「選択と集中」から漏れた成果が,感染症の専門家,ワクチンの専門家が「ありえない」という短期間でのmRNAワクチンをもたらした.
 [出典2]
 この物語は, ロックフェラー大学の船引宏則教授が2020年12月14日に,mRNAワクチンの種が実を結ぶに至るまでの逆転につぐ逆転のストーリーをツイートしていた。"選択と集中"のために打ち捨てられていた種を拾い上げて育てていた目利き達がいたという物語は.mRNAワクチンそのものが画期的であることを理解させると共に、研究のあり方・進め方について考えさせられる。
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