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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "CRISPR-based targeting of DNA methylation in Arabidopsis thaliana by a bacterial CG-specific DNA methyltransferase" Ghoshal B, Picard CL [..] Jacobsen SE (UCLA). Proc Natl Acad Sci U S A. 2021-06-08. https://doi.org/10.1073/pnas.2125016118
 植物はすべての配列コンテクスト (CG, CHG, CHH, H = A, T, C)にいてDNAメチル化が起きるが、対称的なCG配列でのメチル化が遺伝子サイレンシングに特に重要であり、有糸分裂や減数分裂の細胞分裂を通じて極めて効率よく維持されている.そのため,特定の遺伝子座にCGメチル化を直接加えることができるツールが強く望まれていた.
 著者らは先行研究 [*]で,dCas9にMollicutes spiroplasma 由来DNAメチルトランスフェラーゼMQ1の変異体MQ1(Q147L)を融合させた人工的なエピゲノム編集因子を開発し,このdCas9-MQ1(Q147L)によって,K562細胞におけるCTCF結合の調節や,マウス受精卵へのマイクロインジェクションを介してマウス胚におけるDNAメチル化の調節が可能なことを実証した.このDNAメチル化は迅速 (24時間以内)であり,正確 (オフターゲットのメチル化が発生しない)であった.
[*] "Targeted DNA methylation in vivo using an engineered dCas9-MQ1 fusion protein" Lei Y, Zhang X, Su J [..] Goodell MA. Nat Commun. 2017-07-11. https://doi.org/10.1038/ncomms16026
CRISPR-based methylation 著者らは今回,このdCas9-MQ1(Q147L) [以下,dCas9-MQ1v]と,さらにSunTagを加えたdCas9-SunTag-MQ1vの2種類の人工因子による,植物 (シロイヌナズナ)遺伝子のCGメチル化を試みた [2種類の因子の構成図についてFigure S1引用右図参照].
  その結果,2種類の因子により誘導したメチル化は,標的特異性が高く,エフェクターが存在しなくても遺伝的に維持されることを見出した.また,SunTag-MQ1vがMQ1vよりも強力なDNAメチル化因子であることも見出した.
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