[出典] REVIEW "Moving from in vitro to in vivo CRISPR screens" Kuhn M, Santinha AJ, Platt RJ (ETH Zurich).  Gene and Genome Editing. 2021-05-27. https://doi.org/10.1016/j.ggedit.2021.100008
 CRISPRスクリーンは今や,遺伝子スクリーニングのゴールドスタンダードになった.その多くがin vitro で行なわれているが,現在の技術ではin vivo の生理環境を完全に再現できない.そのため,in vivo で直接CRISPRスクリーンを実行する手法が開発されてきた.
 生体内 (肝臓,肺および脳)のニッチに位置する細胞を標的とすることで,複雑な細胞間相互作用,免疫応答,細胞外マトリックス,組織の構造などの影響下での生体内での生物学的プロセス解明を可能とする"direct in vivo screens"である.
 この手法により,in vitro のスクリーニングでは明らかにされてこなかったユニークな遺伝子依存性が発見された。In vivo CRISPRスクリーニングは,新しい単一細胞読み出し技術を組み合わせることで,今後、発生、健康、および疾患を制御する遺伝的要素の特定を加速するであろう.