[出典] "Non-homologous dsODN increases the mutagenic effects of CRISPR-Cas9 to disrupt oncogene E7 in HPV positive cells" Fan W, Yu M, Wang X [..] Tan J, Xu H, Hu Z. Cancer Gene Ther. 2021-06-10.https://doi.org/10.1038/s41417-021-00355-z
 中山大学を主とする研究グループは,はじめに,外因性GFP遺伝子を標的とする予備実験で,GFPを標的とするsgRNAに34 ntの非相同dsDNAを共に導入することで,GFPの標的部位でのindels発生率が高まることを確認した.また,PCRとサンガーシーケンシングにより,dsODNがGFP遺伝子の標的部位に組み込まれることを確認した.
 次に,内因性遺伝子E7 についても非相同dsDNAを加えることで,E7 遺伝子上のindels発生率が高まり,E7 遺伝子のmRNA発現が有意に低下することを確認した.
 最後に,GUIDE-seqを介して,E7 遺伝子に組み込まれたdsODNが,単一または二重のsgRNA(s)を使用する際のオフターゲット編集を検出するマーカとして機能することを確認した.