[出典] REVIEW "The Cyclic Oligoadenylate Signaling Pathway of Type III CRISPR-Cas Systems" Huang F, Zhu B. Front Microbiol. 2021-01-20. https://doi.org/10.3389/fmicb.2020.602789
cOA バクテリアとアーケアの双方に広く存在するIII型CRISPR-Casシステムは、転写依存的にDNAウイルスやプラスミドに対する免疫機能を提供する。2017年にIII型システムにおいてサイクリックオリゴアデニル酸 (cOA)シグナル経路 [*1]が発見されて以来,cOAシグナル伝達が広範囲に研究され,III型システムの免疫防御機構,さらにはcOAシグナル伝達に対抗するウイルスの機構について理解が広がっている。[*1] Figure 1引用右図参照 
 華中科技大学の著者らは,二次情報伝達分子として機能するcOAの合成,cOA活性化エフェクタータンパク質,cOAシグナルを介した免疫防御,およびcOAシグナル伝達の阻害に関する最近の進歩をまとめた.その中で、最近明らかにされたcOAシグナルとその他のサイクリックオリゴヌクレオチドを介した免疫との間のクロストーク [*2]に特に注目した。
[参考crisp_bio記事]