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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] "A genetically encoded anti-CRISPR protein constrains gene drive spread and prevents population suppression" Taxiarchi C [..] Galizi R, Crisanti A. Nat Commun. 2021-06-25. https://doi.org/10.1038/s41467-021-24214-5
anti-drive 1 Imperial College LondonにNorth Carolina State U, Keele Uが加わった研究グループは今回,マラリアを媒介するガンビエハマダラカ (Anopheles gambiae )において,SpCas9をベースとする遺伝子ドライブを,リステリア・モノサイトゲネス (Listeria monocytogenes )のプロファージに由来する抗-CRISPRタンパク質AcrIIA4の生殖細胞内での発現に基づいて,制御可能なことを示した [システムの構成についてFig. 1引用右図参照].
anti-drive 2 モデリングとケージでの実験は,AcrIIA4を帯びたオスを1回放出するだけで,SpCas9をベースとする遺伝子ドライブとケージ内でのA. gambiaeの個体群崩壊を,アンチ遺伝子ドライブの組み込みによる適応度低下にも拘らず,効果的に阻止できることを示した [Fig. 2引用の左図モデル図参照].
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