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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] "Precise editing of FGFR3-TACC3 fusion genes with CRISPR-Cas13a provides a personalized therapeutic strategy for the treatment of human glioblastoma" Wu Y, Jin W [..] Wang J, Kang C. Mol Ther. 2021-07-15. https://doi.org/10.1016/j.ymthe.2021.07.002
 天津医科大学総医院の研究グループは今回,FGFR3-TACC3 (F3-T3) の接合部を標的とするcrRNAsのライブラリーを設計し,インシリコ・シミュレーションを介して最適なcrRNAを選定し,F3-T3を発現しているU87細胞 (U87-F3-T3)に特異的にコラテラル活性を示すCas13a-crRNAシステムを実現した.
 その上で,Cas13a-crRNAシステムの効果により,腫瘍細胞の増殖とコロニー形成が抑制され,同所性移植モデルマウスにおいても腫瘍成長が抑制されることを示し,Cas13a-crRNA療法は,F3-T3 を標的とする低分子の治療法に変わる精密な治療法候補とした.

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