ここ数日の感染急拡大の中,一部の方々が,新規陽性者数よりも重症者数に関心を向けようとしているように感じる.例えば,感染拡大を危惧する質問に対する回答の中で,高齢者の重症化が抑制されたことを強調するなど.

 米国ジョージタウン大学の内科医で安川康介医師 (https://medicalnote.jp/doctors/210326-001-TQ)が,軽症/中等症/重症の理解について,スクリーンショット 2021-07-30 7.03.03日本語の表記が思わせる症状と,医師が認識している症状とが,かけ離れていることを示すイラストをツイートなさった.引用自由ということであったので,右図に引用する.

 症状に関してはこれまでに報道された感染例から,イラストにあるように軽症は酸素を必要としないというだけで,高熱と激しい倦怠感が続く,GoogleCOVID-19感染予測 (日本版)を見て思うこと (4)2021-07-28の投稿で記した故羽田雄一郎代議士のように軽症・中等症レベルからごく短時間で亡くなることがある,とcrisp_bioは理解している.また,イラストで中等症の「医者が持つ実際のイメージ」に「多くの人にとって人生で一番苦しい」と付記されているが,crisp_bioの近親者が,新型コロナウイルスではないが,肺疾患で入院していた際に担当医から「酸素吸入はできるが,自力では息を吐き出せず,水中で溺れ続けているような状態である」と聞いた.

 重症の定義が,国と東京都では異なっていることも改めてここに記しておこう.東京都の定義は国よりも基準が高く,より深刻な状態で,SNSやTVでは「重篤」まはた「瀕死」というべきというコメントが出ている.

 それにしても,高齢者の重症化が抑制されたことを強調する一方で,40代〜50代の重症化が進んでいることに言及しないのはなぜだろう.