miR-378aは心臓で最も高発現しているmiRNAの1つであるがその機能は十分には解明されていない.
[出典] "Generation of microRNA-378a-deficient hiPSC as a novel tool to study its role in human cardiomyocytes" Martyniak A [..] Stępniewski J, Dulak J. J Mol Cell Cardiol. 2021-07-27. https://doi.org/10.1016/j.yjmcc.2021.07.007; Graphical Abstract https://els-jbs-prod-cdn.jbs.elsevierhealth.com/cms/attachment/819cdb9e-ac73-454f-a81a-1db35e2d7d70/ga1_lrg.jpg
 Jagiellonian University (ポーランド)の研究グループはCRISPR/Cas9を利用して,miR-378aを欠失させたモデルと,デュシェンヌ型筋ジストロフィー (DMD)のエクソン50を欠失させDMDの表現型をもたらしたモデルの2種類のヒトiPSCを作出し, 心筋細胞へと分化させ (以下,hiPSC-CM),比較解析した.
  • miR-378aを欠失させても,hiPSCの多能性や心臓分化の能力には影響しない.
  • miR-378aを欠失させると,NFATc3の核内局在に関連して,hiPSC-CMの肥大成長が促進されることが明らかになった.
  • miR-378aの発現レベルが,ヒトiPSCの心臓分化の過程で徐々に上昇した.
  • DMDを発症したhiPSC-CMでは15日目までmiR-378aのレベルは低く,その後、同種の対照群と同程度のレベルまで上昇した。
  • miR-378aを欠損させたiPSC由来心筋細胞 (iPSC-CM)は,コントロールのiPSC-CMと比較して,自発的なカルシウム振動の頻度が低かった.