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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] REVIEW "Gene drives gaining speed" Bier E (UCSD). Nat  Rev Genet 2021-08-06. https://doi.org/10.1038/s41576-021-00386-0 [本文15頁/参考文献172件]
 遺伝子ドライブは,超メンデル遺伝 (> 50%) の頻度で子孫に伝達される利己的遺伝因子である.近年開発されたCRISPR-Cas9をベースとする遺伝子ドライブシステムは,研究室内において極めて効率的であることが示され,ベクター媒介性疾患や作物の害虫,および外来侵入種の拡大を抑制する可能性を秘めている.一方で,遺伝子ドライブが生態や自然環境に意図しない影響を及ぼすリスクが懸念されている.
 このレビューは遺伝子ドライブの驚異的な (phenomenal)進歩 [*]をまとめ,倫理的・社会的考察のもとでの科学的進歩によって,遺伝子ドライブの透明性が高く責任ある実用化が進展するとした.

  [*]
  • Cas9とgRNAを結合したフルの遺伝子ドライブ因子により標的とする蚊の個体群を抑制する手法や,蚊の改変を介した病原体感染拡大防止
  • アレル変異をベースとする遺伝子ドライブによる遺伝因子の更新
  • 相互補完するスプリット・ドライブや遺伝的中和因子による遺伝子ドライブの暴走防止
  • 遺伝子ドライブの蚊以外の生物への展開
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