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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

DOA: dominant optic atrophy
[出典] "CRISPR/Cas9 correction of OPA1 c.1334G>A: p.R445H restores mitochondrial homeostasis in Dominant Optic Atrophy patient-derived iPSCs" Sladen PE [..] Yu-Wai-Man P, Cheetham ME. Mol Ther - Nucleic Acids. 2021-08-19 (Journal Pre-proof) https://doi.org/10.1016/j.omtn.2021.08.015; Graphical abstract  https://els-jbs-prod-cdn.jbs.elsevierhealth.com/cms/attachment/31c81594-3b66-4484-969b-e9cb54dd1ec9/fx1.jpg
 UCL Institute of Ophthalmology, University of Cambridge, およびQueen Mary University of Londonの研究グループからの論文
  • DOAは,英国で最も多い遺伝性視神経疾患で,幼児期に発症し,網膜神経節細胞が優先的に失われることで視覚障害に到り,DOA症例の60-70%は,遍在的に発現するGTPaseであるOPA1の変異と関連している.
  • 研究グループは,OPA1 c.1334G>A: p.R445H変異を帯びた患者由来のiPSと,CRISPR/Cas9をベースとするHDRを介してこの変異を修正したiPSCを作出・比較した.
  • 分離したiPSCsの57%で,この修正が実現し,修正におってミトコンドリアのホメオスタシスが回復した.
  • 遺伝子修正によって,ミトコンドリアのネットワークと基礎呼吸 (basal respiration)およびATP産生レベルが復活し,野生型mtDNAのレベルが回復し,アポトーシス刺激への感受性が低下した.
  • 以上,OPA1変異体を帯びたDOA患者由来のiPSCにおいて,核遺伝子を修正することで,ミトコンドリアのホメオスタシスを回復させ,mtDNAの完全性を改善できることを示し
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