[出典] "Gene trapping reveals a new transcriptionally active genome element: the chromosome-specific clustered trap region" Takeda I, Araki M [..] Araki K. Genes Cells 2021-08-21. https://doi.org/10.1111/gtc.12890
 熊本大学の研究グループは,遺伝子トラップ実験から新たなゲノム要素として,染色体特異的にクラスターを形成しているトラップ領域 (chromosome-specific clustered trap region, CSCT)を発見した.
  • 13番染色体にマップされたCSCT13に含まれる遺伝子は3つであった.
  • 生体内での機能を明らかにするために、CRISPR/Cas9システムを用いてマウス胚性幹細胞においてCSCT13領域全体 (1.6Mbp)を欠失したクローン(ΔCSCT13)を得て,ΔCSCT13マウス系統を樹立した.
  • ホモ接合体の出現率がメンデルの法則からの予測よりも著しく低く,同士の交配で得られる産仔数が極端に小さく,ホモ接合体を交配して得られた子孫の数が,対照系統を交配して得られたの数に比べて著しく少なかった。
  • また、減数分裂時の染色体相同組換えへの影響する可能性が見られた.
  • 本研究より,CSCT13は初期発生及び減数分裂時の染色体相同組換えに関与している可能性が示唆された.