[注] 2021-09-04付の投稿からは,[20210904] GoogleのCOVID-19感染予測 (日本版)を見て思うこと (6) https://crisp-bio.blog.jp/archives/27338309.html へと続く

2021-09-03 17:41  Google感染予測”91~928日の期間へと更新された [17:40に確認]2021-09-03 17.02.19本日の予測は昨日の一気に下り坂になるパターンから一昨日のほぼフラットパターンに戻り,期間最終日28日の日別陽性者数/週平均予測数は 2.610/2,756人となった. [右の挿入図左グラフ参照]

 予測パターンに対して,このところの報告数のパターンは期待をつないでくれている [2番目の挿入図参照].本日の都の新規陽性者報告数は2,539人と12日連続で前週を下回り,週平均も前週の69.3%にあたる2,899人と抑制が進んだ.行政検査数の3日間移動平均は13,250件であった.2021-09-03 17.31.01Google予測は5日まで減少した後,フラットになると予測している.なお,陽性者数の年代分布は,20 666 (~26%), 30 474, 40 405人と続き,10歳未満 240人と10 273人 (合わせて20%)10代以下の割合が再び前日から1%増えた.重症者報告数も,278人と昨日から13人減少した [1番目の挿入図右グラフ参照]

 都内の発表死亡者数は10人であった (ただし,死亡日は86日から831日の間).年代別では,50 1, 60 3, 70 1, 80 3人, 90 2人であり,50代の 1人は診断日から3日目のことであった [都の陽性者から死亡者までのデータは東京都福祉保健局Webサイト https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp 掲載の「新型コロナウイルスに関連した患者の発生について (2432報と第2433)」から引用

 都の自宅療養者と調節中の方の数はなかなか減らないが,都では「酸素ステーション」の一部で行っていた抗体カクテル療法を拡充していくようだ [東京都福祉保健局 第2431報 https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona2431.html]

 Google感染予測に戻って,全国の日別陽性者予測数の週平均は東京都とは異なり,9月初旬はやや抑制されその後増加し続けるというパターンになった.週平均の絶対数は912 24,915人,928 48,879人と前回予測から増加した.北海道,大阪府,および鹿児島県はフラットなパターンから期間中増加するパターンへ変化し,沖縄県の予測期間最終日28日の週平均予測が354人と一昨日の予測へと戻った.昨日予測期間中増加が続きそうな県として選択した愛知県は昨日同様のパターンで28日の週平均予測数も11,750人であった [テキスト中で言及した都道府県以外の予測パターンは未確認]

2021-09-02 18:05  Google感染予測"831~927日の期間へと更新された [17:40に確認].本日の予測は昨日のフラットなパターンから,一気に,27日の日別陽性者数/週平均予測数 328/539人へと減少していくパターンとなった.すなわち,ここ数日の報告数の減少がそのまま続いてくという予測になった [挿入図左グラフ参照]2021-09-02 17.34.31

 本日の都の新規陽性者報告数は3,099人と911日連続で前週を下回り,週平均も前週の72.1%にあたる3,140人と抑制が進んだ.行政検査数の3日間移動平均は15,839件であった.陽性者数の年代分布は,20 790 (~25%), 30 629, 40 488人と続き,10歳未満 258人と10 331人 (合わせて19%)と,20代の割合が戻り, 10代以下の割合が昨日から1%増えた.

 都の重症者報告数は,昨日から5名増えて291となった [挿入図右グラフ参照] 全国の重症者数は2,158人と826日以来2,000人台での増加傾向が維持された [厚生労働省Webサイト国内の”発生状況など”令和3年920:00現在 https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html (したがって,実質的には91日時点の重症者になる)]

 都内の発表死亡者数は昨日の10人であった (ただし,死亡日は89日から830日の間).年代別では,50 2, 60 3, 70 4, 80 1人であり,診断と死亡同日が1例,死亡後に診断が2例,見られた [都の陽性者から死亡者までのデータは東京都福祉保健局Webサイト https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp 掲載の「新型コロナウイルスに関連した患者の発生について (2428報と第24129)」から引用

 Google感染予測に戻って,全国の日別陽性者予測数の週平均は東京都とは異なり,9月中旬まで減少しその後増加するというパターンになった.絶対数は912 17,672人,927 23,297人と前回予測からさらに減少した.北海道,大阪府,および鹿児島県は前回の東京都予測と同様な予測期間中フラットなパターンへと変わった.なお,大阪府の週平均予測数は概ね2,300人レベルであった.沖縄県は引き続き陽性者予測数が順調に減少し予測期間最終日27日の週平均予測が148人まで下がった.予測期間中増加が続きそうな県として愛知県を選んで見たところ,27日の週平均予測数が11,911人に達していた [テキスト中で言及した都道府県以外の予測パターンは未確認]

  このところ,東京医科歯科大学が発見した変異株,南アフリカからの新たな変異株C.1.2変異株,およびコロンビア由来のMu変異株 (crisp_bio 2021-09-02 https://crisp-bio.blog.jp/archives/26551487.html)と相次いで報道された.ウイルスは何の意図もなく粛々と変異を続ける.その中でたまたま感染力が強かったものが増え続け,その他の株が減り続けやがて消えていく.感染拡大が続けば続くほど,治療が長引けば長引くほどウイルスが変異する機会が増えることになる.そうした観点からも,感染の抑え込みと軽症のうちに治療する必要がある.そのためには,「いつでもどこでも検査」が良策だと思うのだが.

2021-09-01 18:18  Google感染予測"830~926日の期間へと更新された [17:40に確認].本日の予測は昨日同様、予測期間を通してほぼ定常状態という膠着状態となったが,週平均の絶対数が前回から概ね10%減の3,300人レベルとなった [挿入図左グラフ参照]

 本日の都の新規陽性者報告数は3,168人と810日連続で前週を下回り9月1日週平均も3,369人と前週の75.4%相当であった.行政検査数の3日間移動平均は12,366件であった.陽性者数の年代分布は,20 835 (~21%), 30 668, 40 506人と続き,10歳未満 256人と10 315人 (合わせて18%)と,わずかであるが20代の比率が下がり10以下の比率が上がる気配を示した.

 都の重症者報告数は,昨日から1名減って286となった [挿入図右グラフ参照].ただし,国の基準の重症者数は1,205人であり国の基準の重症者用病床数は1,207床とTBS Nスタでは報道された. 全国の重症者数は,19日連続過去最多更新の前日から18人減少の2,092人となった [厚生労働省Webサイト国内の”発生状況など”令和3年910:00現在 https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html (したがって,実質的には831日時点の重症者になる)]

 都内の発表死亡者数は昨日の15人から7人へと減少した (ただし,死亡日は821日から831日の間).年代別では,40  2, 60 1, 70 2, 80 1, 90 1人であり,本日も診断日と死亡日が同日の方がおいでになった [都の陽性者から死亡者までのデータは東京都福祉保健局Webサイト https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp 掲載の「新型コロナウイルスに関連した患者の発生について (2422報と第24123)」から引用

 Google感染予測に戻って,全国の日別陽性者予測数の週平均は東京都とは異なり,予測期間中増え続けるが,絶対数が912 27,773人,926 43,061人と前回予測よりもやや抑制された.北海道,大阪府,および鹿児島県も全国の予測と同様であり,沖縄県は陽性者予測数が順調に減少し予測期間最終日26日の週平均予測が200人まで下がった.なお,本日の大阪府の新規陽性者数3,004人, Google予測数2,614人であったが,26日のGoogle予測週平均数は6,091人であった [大阪府 新型コロナ関連情報. Yahoo!ニュース. 2021-09-01 18:10更新 https://news.yahoo.co.jp/pages/article/covid19osaka ].

 ところで,新たな変異変異株の出現が国内では東京医科歯科大学 (TMD)から,海外では,南アフリカから報告された.TMDは,デルタ株にアルファ株の主要な変異であるN501Y変異に類似のN501S変異が加わった変異株を国内で初めて発見した.同変異株は世界では8例報告されていた [東京医科歯科大学プレスリリース 2021.08.30 https://www.tmd.ac.jp/files/topics/55788_ext_04_2.pdf].南アが報告したC.1.2変異株は,スパイクタンパク質内にVOC株に見られる置換 (R190S, D215G, N484K, N501Y, H655Y, T859N)と欠失(Y144del, L242-A243del)に,新たにC136F, Y449H, およびN679Kが加わっており,南アのほとんどの州とアフリカ,ヨーロッパ,アジア,オセアニアにわたる7カ国で検出されている ["The continuous evolution of SARS-CoV-2 in South Africa: a new lineage with rapid accumulation of mutations of concern and global detection" Scheepers C, Everatt J [..]  Bhiman JN. medRxiv. 2021-08-24. https://doi.org/10.1101/2021.08.20.21262342].これらの変異のいくつかは伝播性,中和活性逃避性,フーリンによる切断を亢進する特性を帯びているが,ウイルスとしての感染性と病原性については現時点では不明である.

2021-08-31 21:52  Google感染予測"829~925日の期間へと更新された [17:56に確認].都の新規陽性者予測は前回はそれ以前の感染拡大パターンから感染抑制パターンに変化したが,今回の予測は、スクリーンショット 2021-08-31 21.34.53予測期間を通して週平均がほぼ定常状態 (3,700人レベル)という膠着状態となった。 [挿入図左グラフ参照]

 本日の都の新規陽性者報告数は2,909人と79日連続で前週を下回り,したがって,週平均も3,521人と前週の75.9%へと減少した.行政検査数の3日間移動平均は10,193件に留まった.都の検査の陽性率が8月15日の24.9%から18%まで徐々に下がってきたが,依然として無症状または発症前感染者を含む全体像を捉えられていないことが懸念される.陽性者数の年代分布は,20 791 (~27%), 30 588, 40 497人と続き,10歳未満 214人と10 273人 (合わせて16.7%)と昨日同様であった。

 都の重症者報告数は,昨日と変わらず287となった  [挿入図右グラフ参照].一方で,全国の重症者数は2,110人と1719日連続で過去最多を更新した[NHKまとめ 2021-08-31 18:35 https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/]

 都内の発表死亡者数は昨日の14人から1人増えて15人となった (40  1, 50 2, 60 2, 70 2, 80 4, 90 4).ただし,死亡日は811日から830日まで分散し,高齢のお二人は死亡日と診断日が同日であった.60代以下が5人に対して70代以上が10となったがワクチン接種の状況はどうだったのだろうか [都の陽性者から死亡者までのデータは東京都福祉保健局Webサイト https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp 掲載の「新型コロナウイルスに関連した患者の発生について (2418報と第2419)」から引用

 Google感染予測に戻って,東京都とは異なり,全国の日別陽性者予測数の週平均は予測期間中増え続け,絶対数も912 39,384人,925 45,710人となり,感染抑制の気配が無く,ひいては,今後も重症者数が増え続けることが危惧される.北海道,大阪府,および鹿児島県も全国の予測と同様であった.なお,沖縄県は東京都と同じように陽性者数が減少していくパターンとなったが,予測期間最終日24日の週平均は327人にとどまった.

2021-08-30 18:00 Google感染予測"828~924日の期間へと更新された [17:02に確認].前々回までの直線的な増加のパターンから,前回予測よりもさらに減少傾向が顕著になり,23日の予測数が前回から1,000前回から~1,000人程度減少した [挿入図左グラフ参照]

 2021-08-30 17.33.34本日の都の新規陽性者数は1,915人,週平均は3,708人であった.この週平均の報告数は前週の前週の79.6%にあたり,報告数の上でも減少傾向が強まった.行政検査数の3日間移動平均と29日の件数は9,433件と3,112件といずれも1万件を下回った.陽性者数年代別は,20 545 (~28%), 30 369, 40 318人と続き,10歳未満 120人と10 202人 (合わせて16.8%)であった

 都の重症者報告数は,昨日から9人減って287人となった  [挿入図右グラフ参照].都内の発表死亡者数は昨日の14人から12人へと減少した (30  1, 50 2, 60 1, 70 1, 80 4, 90 3).ただし,死亡日は81日から829日まで分散し,50代と60代お一人ずつが死亡の後に感染と診断されていた. [都の陽性者から死亡者までのデータは東京都福祉保健局Webサイト https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp 掲載の「新型コロナウイルスに関連した患者の発生について (2414報と第2415)」から引用一方で,全国の重症者数は2,110人と17日連続で過去最多を更新した [NHKまとめ https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/ 2021-08-31 18:35]

 Google感染予測に戻って,全国の日別陽性者予測数の週平均は,東京都とは異なり,予測期間中増え続け,絶対数も912 33,123人,924 44,639人となり,感染抑制の気配はまだ見えない.北海道,大阪府,および鹿児島県も全国の予測と同様であった.なお,沖縄県は東京都と同じように陽性者数が減少していくパターンとなったが,予測期間最終日24日の週平均は316人にとどまった.

 昨日本記事内で,医学雑誌The Lancet 掲載論文から「デルタ株は感染力が強いだけでなく病原性も高い」という趣旨のコメントを記したが,米国CDC826日のWebサイトにて,カナダとスコットランドからの2種類の研究結果を参考にした上で「デルタ変異株は,ワクチン未接種者を,アルファ変異株や祖先株よりも重症化させる可能性が高い」と表明していた.また,「COVID-19による入院患者と死者のほとんどがワクチン未接種者である」,「ワクチン接種完了者の中でデルタ変異株に感染 (ブレークスルー感染)した人も,ワクチン未接種者よりも短期間ではあるが,ウイルスを放出する.マスク着用を推奨」としていた [出典 “Delta Variant: What We Know About the Science" CDC 2021-08-26更新 https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/variants/delta-variant.html]

2021-08-29 18:32 Google感染予測"827~923日の期間へと更新された [17:02に確認].ここしばらくの直線的な増加のパターンから,気持ち下降の傾向をみせる高原状態のパターンへと変化した [挿入図左グラフ参照]2021-08-29 17.57.41本日の都の新規陽性者数と週平均がそれぞれ3,081人と3,7843,971人であったのに対して,12日時点/23日時点の週平均予測数が4,497人/4,219人と出た.都の週平均の報告数は前週の80%にあたり,ここ数日の減少傾向が本日も維持されたが,Goole予測はその傾向が続くことを暗示しているのだろうか.都の重症者報告数は,昨日から一人減って296人となった  [挿入図右グラフ参照]28日の自宅療養者数/入院・療養等調整中が24,083人/10,276人と発表[*]されており医療逼迫解決の光は一向に見えてこない [*都の最新感染動向のWebページ https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp]

 都の新規陽性者が昨日から500人減少したが,行政検査件数の3日間移動平均も102,784件と3千件あまり減少した.年代別感染者数は 20 817 (~26.5%) 30 595, 40 531人と続いた.10歳未満 209人と10367人は18.7%に相当した.

 都内の死亡者数は昨日から14人へと減少した (40  2, 50 5, 70 1, 80 3, 90 2, 100歳以上 1).ただし,死亡日は87日から827日まで分散し,50代のお二人は死亡の後に感染と診断されていた. [都の陽性者から死亡者までのデータは東京都福祉保健局Webサイト https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp 掲載の「新型コロナウイルスに関連した患者の発生について (2411報と第2412)」から引用] 

 Google感染予測に戻って,全国の日別陽性者予測数の週平均は,東京都とは異なり,予測期間中増え続け,912 33,179人,923 44,972人となった.東京都隣接・周辺県と遠隔の道府県の動向も,数件を確認した限りではあるが前回の予測と同様であった.

 ところで,昨日「ワクチン接種に関して異物混入と,都の都内に在住か通勤・通学している16~39歳向けの接種の不手際が報道されている」と投稿したが,大切な情報を見落としていた.都は8月27日に大規模接種会場の接種対象者を「都内在住・在勤・在学の6~39歳まで拡大」していた.会場は都庁南展望室ワクチン接種センター,都庁北展望室ワクチン接種センター,および乃木坂ワクチン接種会場の3カ所であり,インターネットで予約できる.予約開始は8月3010時からに設定されている [東京都福祉保健局 都が行う大規模接種における接種対象者の拡大について(第2404報)令和3年8月27日 27 https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona2404.html]

 そこで大規模接種会場以外に若者の街と言われる渋谷に「予約なし接種会場」を設けたのには一理あったように思う.ただし,若者の意識の方が先を行っていたことで,渋谷から原宿まで行列が伸びる事態を招いてしまった.一方で,広報予算を一銭も消費することなく強力な接種キャンペーンを実現という功名を得た.

 ところで,827日The Lancet英国におけるデルタ株感染とアルファ株感染のデータ解析の結果が報告されたが,デルタ型に感染した患者は,アルファ型に比べて入院や救急搬送のリスクが高く,ワクチンを接種していない集団においてデルタ型が発生すると,アルファ型よりも医療サービスへの負担が大きくなる可能性が示唆された.東京では今まさにこの現象が進行しているのだろうか? 

2021-08-28 18:21 Google感染予測"826~922日の期間へと更新された [17:02に確認].昨日と比べると陽性者数を示す縦軸の上限が1万人から1.25万人に変更されたため一見大きく変化したよいうにも見えるが,これは922日の日別陽性者予測数が10,020人と1万人を僅かに超えたためで,推移のパターンも絶対数もほぼ昨日の”824~920の予測と同等であった [挿入図左グラフ参照]2021-08-28 18.01.28

 都の新規陽性者は3,581人,週平均は3,971 (前週の84.2%)と,減少傾向が続いた.行政検査件数の3日間移動平均は13,965 であった.年代別感染者数は 20 988 (~27.6%) 30 701, 40 574人と続いた.10歳未満 263人と10代が371人となり,20代と10代以下の感染者の割合が昨日からやや減少した.

 都の基準の重症者数は昨日からは3人増えて297人となり [挿入図右グラフ参照],都内の死亡者数は昨日から1人増えて19人となった (20  1, 40  1, 50 3, 60 3, 70 5, 80 4, 90 1, 100歳以上 1).ただし,死亡日は86日から825日まで分散し,20代の方は死亡日86日であったのに対して診断日が87日,40代の方は診断日から10日目に亡くなられていた. [都の陽性者をはじめとするデータは東京都福祉保健局Webサイト https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp 掲載の「新型コロナウイルスに関連した患者の発生について (2409報と第2410)」から引用] 

 Google感染予測に戻って,全国の日別陽性者予測数は予測期間中増え続け,912 33,317人,922 40,917人となった.東京都隣接・周辺県と遠隔の道府県の動向も,数件を確認した限りではあるが前回の予測と同様であった.

 ところで,ワクチン接種に関して異物混入と,都の都内に在住か通勤・通学している16~39歳向けの接種の不手際が報道されている.

 モデルナ製ワクチン (スペインにて製造)に異物が混入していたという報道に続いて,異物混入のロットからの接種を受けた基礎疾患のない男性2名が接種後に死亡したと報道されたが,それ以上の詳細は不明だ [JJIJI.COM 2021-08-28 16:35 https://www.jiji.com/jc/article?k=2021082800412].

 東京都の16~39歳向けワクチン接種初日は,在庫切れで開始早々で打ち切りになり,2日目は抽選券を入手するのに長蛇の行列ができ,抽選倍率は6倍を超えたとのことである [時事メディカル 2021-08-28 https://medical.jiji.com/news/46639].都は,「ワクチン接種促進キャンペーン事業」に10億円を計上し,接種をためらう若年層に接種を促すPR費用がその7割超を占めている  [東京新聞Web 2021-08-21 14:53https://www.tokyo-np.co.jp/article/125809].そもそも,これまでのワクチン接種の状況を学んでいれば,先着順はあり得ない選択であり,抽選券を接種場所で配布し当選者が出直すというやり方も感染拡大防止策と矛盾しており,普通なら,7億円をオンライン予約システムそしてまたは会場拡充に投じると思うのだが.今回の行列に対して都の担当者は「抽選券を配っており、熱中症も心配されるので並ばないでほしい」と呼び掛けているそうだ.本日のお言葉はこの都の担当者のお言葉にしておこう.私が今回の接種対象者になっていたら「感染拡大と熱中症が心配されるのでオンライン受付にしてほしい」と言うことろだ.
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