crisp_bio

科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "Paralogous synthetic lethality underlies genetic dependencies of the cancer-mutated gene STAG2" Bailey ML [..] Hieter P. Life Sci Alliance 2021-08-30.https://doi.org/10.26508/lsa.202101083
 University of British ColumbiaとUniversity of Torontoの研究グループは今回,コヒーシン機能におけるSTAG2の重要性と,様々な型の癌におけるSTAG2の変異率に注目して,コヒーシン-STAG2の機能そしてまたはSTAG2 に基づく治療戦略に資することを目的として,3種類の遺伝的背景のもとでのゲノムワイドCRISPR-Cas9ノックアウトスクリーニングを利用して,STAG2 に依存する遺伝的相互作用を探った.
 その結果,STAG2 のパラログ遺伝子STAG1 が唯一,遺伝的背景のコンテクストに依存せず共通に強い負の遺伝的相互作用をもたらすことを発見した.
 また,これまで知られていなかったSTAG2 と鉄調節遺伝子との間の遺伝的相互作用や,STAG2 に依存してコヒーシンローディング複合体が細胞の生存に不要になる独特の状況が発生することを発見した.
 今回,コヒーシン-STAG2の多機能性が浮上し,STAG1がコンテクストに依存しない唯一の機能喪失型の治療標的であることが示唆された.
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット