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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

2021-12-31 初稿で取り上げた論文と同一研究グループ,同一テーマ,同一手法の多重化による論文がPLoS Oneから刊行された:CRISPRシステムを介した耐熱性メチロトローフ酵母におけるタンパク質分泌パスウエイ遺伝子の多重編集 [出典] "Multiplexed CRISPR-mediated engineering of protein secretory pathway genes in the thermotolerant methylotrophic yeast Ogataea thermomethanolica" Kruasuwan W, Puseenam A, Tanapongpipat S, Roongsawang N. PLoS One. 2021-12-23. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0261754 
 CRISPR多重化gRNAシステムを開発し,タンパク質分泌経路に関与する4つの遺伝子 (SOD1VPS1YPT7YPT35)を標的とし,異種タンパク質モデル (非グリコシル化真菌キシラナーゼおよびグリコシル化真菌フィターゼ) の分泌をモニターすることで,多重遺伝子突然変異誘発または活性化 (CRISPRa)を検証し,多重遺伝子の同時変異や同時活性化が可能なことを実証した.
2021-10-05 初稿
[出典] "Modulation of heterologous protein secretion in the thermotolerant methylotrophic yeast Ogataea thermomethanolica TBRC 656 by CRISPR-Cas9 system" Kruasuwan W [..] Roongsawang N. PLoS One. 2021-09-28. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0258005
 National Center for Genetic Engineering and Biotechnology (タイ)の研究グループが,工業的なタンパク質生産のための宿主株として期待されているO. thermomethanolica TBRC 656の異種タンパク質の分泌能を高めることを目的として,分泌経路に関わる遺伝子編集を標的とするCRISPR KOとCRISPRaを介して変異株を作出し,モデルタンパク質であるキシラナーゼの分泌量などに及ぼす影響を評価した:
  • 酸化ストレス遺伝子関連sod1Δ変異体と液胞・タンパク質選別関連vps1Δおよびypt7Δ変異体では有意に減少した.
  • オートファジー関連atg12Δ変異体では、キシラナーゼの分泌量は影響を受けなかった.
  • CRISPRaでSOD1, VPS1, およびYPT7 遺伝子を活性化した変異株では,非グリコシル化キシラナーゼとグリコシル化フィターゼの双方の生産が促進された,
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