[出典] "No apparent p53 activation in CRISPR-engineered gene-edited rabbits" Zhang T, Li J, Wang T, Zhao F, Sui T. J Cell Mol Med. 2021-10-05. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jcmm.16960
 ヒト細胞では,CRISPR-Cas9遺伝子編集をきっかけとするp53の活性化を介したストレス応答や細胞周期の停止が進行することが報告され,CRISPR-Cas9の遺伝子治療への応用の懸念事項とされてきた.
 吉林大学の研究グループは今回,Cas9およびBEで遺伝子編集した9匹のウサギではp53の発現に変化が見られないことを示し,動物のCRISPR-Casシステムをベースとする遺伝子編集においては,p53は懸念するにあたらないとした.

 [関連crisp_bio記事]