[注] 構造変異 (structural variants, SV)
[出典] "CRISPR-Cas9 induces large structural variants at on-target and off-target sites in vivo that segregate across generations" Höijer I [..] den Hoed M, Ameur A. (bioRxiv. 2021-10-05) Nat Commun 2022-02-02. https://doi.org/10.1038/s41467-022-28244-5
Uppsala Universityを主とする研究グループは今回,生体内のオンターゲットおよびオフターゲット部位における意図しないCRISPR-Cas9ゲノム編集の結果,特にショートリードやサンガーシークエンスで検出されない可能性のあるSVを,ロングリードシーケンシングを利用してゼブラフィッシの世代を超えて追跡した.
- これまでの機能実験で生体内でのオンターゲット編集効率が高かった23種類のgRNAsから選んだ4種類を選択し,RNPをゼブラフィッシュの受精卵へマイクロインジェクションすることで,実験を進めた.
- F0世代とF1世代の1,100匹以上の仔魚,稚魚,および成魚のDNAを解析した.
- ファウンダー幼虫にて,4種類のgRNAsのオンターゲット編集効率93-97%と2種類のgRNAsについてのべ3ヶ所のin vivo オフターゲット編集を同定した.また,編集結果の7%が50-bp以上の挿入と欠失というSVであった.
- ファウンダー成魚では,生殖細胞と体細胞の双方にモザイクが発生していた..
- F1世代稚魚46匹全てに,4例のSVを含むオンターゲット編集に誘発された変異が見られ,26% (n=12)が,オフターゲット変異を帯びていた.
[CRISPR-Cas9オンターゲット編集に伴う望ましくない変異に関するcrisp_bio記事]
- [20211009更新] "CRISPR-Cas9ゲノム編集はクロモスリプシスを引き起こす"https://crisp-bio.blog.jp/archives/26097932.html
- 2021-10-09 "マウス胚において,CRISPR-Cas9ゲノム編集が全染色体消失とゲノムの不安定化を引き起こす" https://crisp-bio.blog.jp/archives/27613654.html
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