[出典] "Allogene Therapeutics Reports FDA Clinical Hold of AlloCAR T Trials Based on a Single Patient Case in ALPHA2 Trial" Press Release distributed by GlobeNewswire. 2021-10-07. https://www.globenewswire.com/news-release/2021/10/07/2310829/0/en/Allogene-Therapeutics-Reports-FDA-Clinical-Hold-of-AlloCAR-T-Trials-Based-on-a-Single-Patient-Case-in-ALPHA2-Trial.html
  • Allogene社のTALEN編集技術をベースとする抗CD19 CAR-T候補であるALLO-501Aの点滴を受けた後,すべての血球が減少する事例が発生し,生検の結果,染色体異常のある抗CD19 CAR-T細胞が発見された [*].
  • この報告を受けたFDAは,染色体異常が癌を引き起こすリスクも鑑みて,臨床試験を一時停止とした.この異常がどのように発生したかは現時点では不明であり,調査が続いている.
  • [*] ステージIVの形質転換した濾胞性リンパ腫とc-myc遺伝子再構成を有する患者で,2種類の免疫化学療法と追加の放射線療法に抵抗性を示していた.また,自家CAR T細胞の増殖が不十分であっために,自家CD19 CAR T細胞療法を受けることができなかった.
 [crisp_bio注]
  • TALENによる遺伝子編集に伴う「望ましくない」ゲノム改変やCAR-T細胞の増殖などの製造過程の問題があったとすれば,CRISPR技術をベースとするCAR-T細胞療法の今後にも大きく影響する事例である.