[出典] REVIEW "CRISPR technologies and the search for the PAM-free nuclease" Collias D, Beisel CL. Nat Commun. 2021-01-22. https://doi.org/10.1038/s41467-020-20633-yPAM 1
 拡大し続けるCRISPR技術とRNAにガイドされるヌクレアーゼは,DNAターゲッティングに画期的な柔軟性をもたらしたが,一方で,制約もある.標的に隣接するプロトスペーサ関連モチーフ (PAM)が隣接していることが必要である.PAMは,原核生物のCRISPR-Cas免疫システムが自己と非自己を識別するために必須であるが [Fig.1 引用右図参照],ヒトを含む生物のゲノム編集にとっては制約になる.
 そこで,PAMの制約を緩めるべくヌクレアーゼの探索と改変が続けられている.North Carolina State UniversityとHelmholtz Institute for RNA-based Infection Research (HIRI)とUniversity of Würzburg所属の著者らは今回,PAMフリーのヌクレアーゼを目指した自然界のオーソログの探索 [Fig. 2 参照: Cas9とCas12aの一連のオーソログのPAM一覧参照]とタンパク質工学の取り組み [Fig. 3 引用左下図参照]を紹介した.次いで,PAMフリーの長所と短所を論じ [Fig. 4 引用右下図参照],可能なすべてのPAM配列をカバーする代替ヌクレアーゼのレパートリーを提案した.
PAM 3     PAM4