出典] "Genome-wide CRISPR-cas9 knockout screening identifies GRB7 as a driver for MEK inhibitor resistance in KRAS mutant colon cancer" You C, Lou D, You J [..] Jing J, Shi H. Oncogene. 2021-10-30. https://doi.org/10.1038/s41388-021-02077-w
 State Key Laboratory of Biotherapy (成都市)を主とする研究グループからの論文:
  • MEK阻害剤 (AZD6244/セルメチニブ)存在下でのスクリーンにより,KRAS遺伝子変異を有する大腸癌モデルにおいて,MEK阻害による合成致死をもたらす遺伝子を同定した.
  • MEK阻害剤に対する耐性をドライブする遺伝子が複数同定されたが,それらは,GRB7を介して,RTK経路に有意に濃縮されていた.
  • 次いで,PLK1がGRB7と相互作用する主要なキナーゼであることを同定し,PLK1阻害により,FAK,STAT3,AKT,4EBP1など,RTKの下流シグナルが抑制されることを見出した.
  • PLK1阻害剤とMEK阻害剤を併用すると,in vitro およびin vivo で大腸癌細胞の増殖が相乗的に抑制されアポトーシスへと誘導される.