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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] "Generation and application of a versatile CRISPR toolkit for mammalian cell engineering" Dang N [..] Chavez A, Yeo NC. Synthetic Biology. 2021-11-12. https://doi.org/10.1093/synbio/ysab033
pNAX University of Alabama, UC Santa Cruz, Harvard University, Harvard Medical School, University of Michigan, MIT, およびColumbia Universityの研究グループが,哺乳類細胞において効率的な多重遺伝子の編集,活性化,抑制を可能にする72種類のCas9/dCas9とgRNAの発現プラスミドからなるCRISPRライブラリー (pNAXシリーズと命名)の構築と検証について,報告した [Figure 1引用右図参照].
  • ツールキットのプラスミドは,ピギーバックまたはレンチウイルスをベースとしており,一過性のトランスフェクションまたは安定したインテグレーションのいずれかによって,Cas9/gRNAを確実かつ迅速に送達する手段を提供する.
  • このツールキットを用いて,シングルまたは多重な遺伝子編集を行い,タンパク質をコードする遺伝子とコードしていない遺伝子の双方の発現を,簡単に調節可能なことを示した.また、この包括的なツールキットを用いて,コンビナトリアル遺伝子ノックアウトによって相同組換えを制御する因子を特定し,ヒトの慢性腎臓病に関連するSHROOM3 遺伝子の68kbのイントロン領域を削除しその影響を分析した.

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