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[出典] "Cas9-specific immune responses compromise local and systemic AAV CRISPR therapy in multiple dystrophic canine models" Hakim CH [..] Duan D. Nat Commun 2021-11-24.  https://doi.org/10.1038/s41467-021-26830-7
 The University of Missouriに,National Center for Advancing Translational Sciences/NIH, Indiana University, Duke University, University of Heidelberg, およびAuburn Universityが加わった研究グループからの報告.
 アデノ随伴ウイルス (AAV)を介したCRISPR-Cas9療法が,多くの疾患の治療に期待されている一方で,バクテリア由来のCas9に対する免疫反応がもたらすリスクが懸念されている.しかし,このリスクが大型哺乳類では十分に検証されれたこなかった.
 研究グループは,複数のデュシェンヌ型筋ジストロフィー (DMD)のイヌモデルにおいて,AAV-CRISPRを筋肉内および静脈内に投与した後のCas9に特異的な免疫反応を評価した.その結果,投与当初は患部のジストロフィンがしっかりと回復するが,筋肉の炎症,Cas9特異的な体液性および細胞傷害性Tリンパ球 (CTL)反応が誘発され,また,これらが筋肉特異的プロモーターや一過性のプレドニゾロン免疫抑制剤では阻止できないことを見出した.正常な犬の場合も,AAVを介したCas9の発現が,穏やかではあるが同様の免疫反応を引き起こした.
 一方で,他の治療用ベクター (マイクロジストロフィンとSERCA2a)やレポーターベクター(アルカリホスファターゼ, AP)を介した投与した場合は,筋肉の炎症を誘発することなく持続的に発現した.
今回の結果は,大型哺乳類におけるAAV-CRISPR療法に対して,Cas9特異的免疫反応が重大な障壁となる可能性を示唆した.

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