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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] "CRISPR SWAPnDROP – A multifunctional system for genome editing and large-scale interspecies gene transfer" Teufel M, Klein CA, Mager M, Sobetzko P. arXiv. 2021-11-23 [プレプリント] https://arxiv.org/abs/2111.11880
SWAPnDROP Philipps-Universität Marburgの研究グループが,モジュラー方式で,大規模な配列の挿入と欠失,および,微生物の株間さらには種間でのin vivo 染色体DNAの転送を可能とし,マーカーフリーでスカーレスのシステム"CRISPR SWAPnDROP"を開発した [Figure 1引用右図参照].
  • 大腸菌と分子生物学とバイオテクノロジーに有用な宿主微生物として注目を集めているVibrio natriegens とをモデルとして実証実験を行った
  • 大腸菌株間,および大腸菌からV. natriegens への151kb染色体DNAの切除,転送,統合を実証した.大腸菌MG1655の野生型lacオペロンの導入することで,V. natriegens に機能的なラクトースおよびガラクトースの分解経路を導入した.
  • 大腸菌DH5αのlacオペロンを導入し,V. natriegensをα-complementation可能な株にすることで,超高速クローニング株への一歩を踏み出した.
  • CRISPR SWAPnDROPは多重化および反復的なゲノム編集が可能である.
  • マルチカラーのセレクション・システムを組み合わせることで,編集効率を大幅に向上させた.
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