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[出典] "Multiplex base editing of NK cell to enhance cancer immunotherapy" Wang M, Kluesner M, Vázquez PC, Webber B, Moriarity B. J. Immunother Cancer. 2021-11-10 [プレプリント]. http://dx.doi.org/10.1136/jitc-2021-SITC2021.216 (SITC/癌免疫療法学会 2021 Regular and Young Investigator Award)
 塩基エディターのCBEを用いてT細胞を高効率で多重化する方法をNature Communication 誌で報告 [*]したUniversity of Minnesotaの研究グループが今回は,ABE8eを利用して初代ヒトNK細胞において多重塩基編集を実現し,NK細胞の細胞障害性が向上させることが可能なことを示した.
  • ABE8eの標的には,免疫療法に必要なNK細胞の機能に重要な役割を果たす遺伝子である抑制性細胞内調節因子AHRとCISH,抑制性チェックポイント受容体KLRG1,TIGIT,KLRC1,およびPDCD1,加えて,Fc受容体CD16Aを選択した.
  • CD16AはNK細胞の抗体依存性細胞媒介性細胞傷害 (ADCC)に関与するが,NKの活性化時に切断されて制御され,切断されないCD16AはADCCの殺傷力を向上させ,これをABE8eを介した一塩基置換で実現できる.
  • 多重化による編集効率低下は見られず,最大6遺伝子の多重編集において,DNAレベルで99%,タンパク質レベルで95%のノックアウトを達成した.
  • CD16Aを切断しないNK細胞の機能を評価し,Raji細胞に対する細胞毒性が最大で35%向上することを見出した.
  • 研究グループは,癌免疫療法におけるNK細胞の活性と毒性をさらに向上させるために,CARを発現させたNK細胞で高効率の多重編集を行うことを目指している.
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