[出典] "Applications of CRISPR/Cas9 in a rice protein expression system via an intron-targeted insertion approach" MaiNguyen TM, Chung-An L, Huang L-F. Plant Science. 2021-11-26. https://doi.org/10.1016/j.plantsci.2021.111132
糖飢餓誘導可能なイネαAmy3プロモーターとシグナルペプチドは,イネ懸濁培養細胞で貴重な組換えタンパク質を生産するために広く使用されている.台湾の元智大学と国立中央大学の研究チームは今回,組換え遺伝子の上流に人工的な3′スプライシングサイトを追加することで,CRISPR/Cas9によるイントロンを標的とする効率的なノックイン法を開発した.
- αAmy3のイントロン1に組換えGFP遺伝子を挿入したノックイン・トランスジェニック・イネ細胞株を作製した.
- 内在性のαAmy3プロモーターが組換え遺伝子の発現を制御し,αAmy3シグナルペプチドが組換えGFPタンパク質の培養液中への分泌を指示した.
- さらに,既報の内在性αAmy3の細胞内局在と同様に,組換えGFPタンパク質がアミロプラストに局在した.
- 組換え遺伝子の挿入頻度は12.5%に達した.
今回開発した手法は,イネの懸濁培養細胞を用いた医薬品タンパク質の生産に,また,GFPレポータを介したイネの内在性遺伝子の機能研究,に応用できる.
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