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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] "Identifying Long Noncoding RNA Dependencies Using CRISPR Interference (CRISPRi)-Based Platform in Multiple Myeloma" Morelli E [..] Munshi NC. Blood. Blood (2021) 138 (Supplement 1): 894.
 Dana-Farber Cancer Instituteを主とする研究グループがCRISPRiスクリーニングにより,MMが依存するlong noncoding RNA dependencies (LongDEPs)を同定した.
 はじめに,患者由来のCD138+ MM細胞 (n=360)およびMM細胞株 (n=70)のRNA-seqから,発現している913種類の遺伝子間lncRNAの優先リストを作成し,2回のCRISPRiスクリーニングを経て,30種類を超えるLongDEPsを同定し,アンチセンスオリゴヌクレオチド (ASO)を介した機能喪失実験を行った.
 続いて,新たに診断されたMM患者360人と健康なドナー16人のトランスクリプトームの比較解析を行った.その結果,遺伝子的に定義された患者サブセットでは,特定のLongDEPが選択的に上方制御されることを同定し,さらに,少なくとも18種類のLongDEPが,MM患者の臨床転帰の独立したリスク予測因子として利用可能なことを示した.
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