[注] CRB1遺伝子の変異は,常染色体劣性の網膜色素変性症 (RP)とレーバー先天性黒内障(LCA)を引き起こす
[出典] "In Silico Analysis of Pathogenic CRB1 Single Nucleotide Variants and Their Amenability to Base Editing as a Potential Lead for Therapeutic Intervention" Bellingrath J-S [..] MacLaren RE. Genes. 2021-11-27. https://doi.org/10.3390/genes12121908
 University of Oxfordの研究グループの報告
  • CRB1遺伝子の病原性SNVを,Leiden Open Variation Database (LOVD)およびClinVarデータベースから抽出し,変異の結果によってコード化した.次に,当該SNVsに適用可能な塩基エディターとCasタンパク質 (PAMの制約)を探索した.
  • こうして,合計1115個のCRB1変異体のうち,69%が病原性SNVに分類され,これらのうち,62%は現在入手可能な塩基エディターで標的可能であった.
  • 病原性SNVsのうち,ABE, CBE, およびGBE (Glycosylase base editor - C:G to G:C) [*]によってそれぞれ,34%,19%,9%が標的可能性であった.
  • BEsで標的できる可能性がある病原性SNVの87%が,Casタンパク質が認識可能なPAMサイトを伴っていた.
  • 最も高頻度に報告されている33種類の病原性SNVのうち,70%がBEsで標的可能であった.
  • 最も多く報告された病原性SNVは c.2843G>A (p.Cys948Arg)であり,ABEで標的可能であった.
 以上のレトロスペクティブな解析の結果,BEsがCRB1 遺伝子関連の網膜変性症の治療法として有望であると判断した.

[*] GBE関連crisp_bio記事