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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "Rapid Detection of Genotype II African Swine Fever Virus Using CRISPR Cas13a-Based Lateral Flow Strip" Wei N, Zheng B [..] Si Y, Cas S. Viruses. 2022-01-18. https://doi.org/10.3390/v14020179
 ASFVは,野生のイノシシや飼育ブタに重篤かつ致死的な感染症を引き起こすdsDNAウイルスであり,多くの国に莫大な経済的損失をもたらしているが,現在,ASFVに対する有効なワクチンや治療法が存在していない.そこで,ASFVを迅速かつ高感度で検出するツールが必要とされている.
 華中農業大学の研究グループは今回,CRISPRエフェクターの中で,RNAを標的とするLwCas13aのコラテラルRNase活性をベースとして, RAA (recombinase-aided amplification)とラテラルフロー検査ストリップを組み合わせたASFVの迅速・高感度な検出法を開発し,CRISPR/Cas13a-LFDとして発表した.
  • CRISPR/Cas13a-LFDは37℃での等温検出であり,視覚的読み出しが可能である.
  • CRISPR/Cas13a-LFDの検出限界は1反応あたりp72遺伝子101コピー/μLであり,検出は1時間以内に完了する.
  • CRISPR/Cas13a-LFDは,豚熱ウイルス (classical swine fever virus: CSFV)を含む他の8種類のブタ・ウイルスに対して交差反応性を示さず,83件の臨床サンプルにおけるASFVのリアルタイムPCR検出と100%の一致率を示した.
  • CRISPR/Cas13a-LFDは感度,特異性,実用性において優れており,現場でのASFVモニタリングへの応用の可能性を示した.
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