crisp_bio

科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] Technology review "CRISPR-based genome editing through the lens of DNA repair" Tarun S.Nambiar, Lou Baudrier, Pierre Billon, Alberto Ciccia. Mol Cell. 2022-01-20. https://doi.org/10.1016/j.molcel.2021.12.026
 中国科学院遺伝与発育生物学研究所のGuanwen Liuらが,CRISPR-Casツールボックスと遺伝子編集技術に関するレビューをMolecular Cell 誌 (2022年1月4日)に発表 [*]していたが,同研究所の別の研究グループが今回,同誌からCRISPRゲノム編集を対象とする技術レビューを改めて発表した.
 [crisp_bio注] Figure 1に,CRISPRゲノム編集技術が誘発する摂動 (一本鎖DNA切断,二重鎖DNA切断,フラップ生成,ヌクレオチド脱アミノ化,非塩基部位 (AP部位)生成,および,インテグレーション (ゲノムへの組み込み))と,その修復機構 (SSBR, HDR, NHEJ, フラップ切断, MMR, TLS, BER, 転位, および部位特異的組み換え)の対応関係がまとめられている.
 CRISPR-Casシステムの利用は急速に広がってきたが,その間,より幅広いターゲット,より高い効率と特異性,より高い精度を持つ様々なCRISPR-Casツールが設計・開発されてきた.さらに,CRISPR-Cas関連技術は,CRISPR-Casシステムにさまざまな機能要素を導入することで,精密な遺伝子改変,遺伝子発現の制御,エピジェネティック制御などへ,機能を拡張してきた.本レビューでは,様々なタイプのCRISPR-Casツールの特徴や応用例を紹介・要約した上で,CRISPR-Casシステムの最適化に向けた現在のアプローチの限界と今後の展望を述べる.
 [*] 関連レビューとcrisp_bio記事
Technology review "The CRISPR-Cas toolbox and gene editing technologies" Guanwen Liu, Qiupeng Lin, Shuai Jin, Caixia Gao. Mol Cell. 2022-12-29. https://doi.org/10.1016/j.molcel.2021.12.002; crisp_bio 2022-01-04 [レビュー] CRISPR-Casツールボックスと遺伝子編集技術.https://crisp-bio.blog.jp/archives/28291155.html
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット