[出典] "Different modes of spacer acquisition by the Staphylococcus epidermidis type III-A CRISPR-Cas system" Aviram N, Thornal AN, Zee D, Marraffini LA. Nucleic Acids Res. 2022-01-20. https://doi.org/10.1093/nar/gkab1299
Rockefeller UniversityにWeizmann Institute of Scienceが加わった研究グループは今回,S. epidermidis のIII-A型CRISPR-Cas システムをStaphylococcus aureus の2つのプラスミド (pCas1-2とpCRISPR: Figure 1 引用右図参照)から発現させるセットアップを用いた.この戦略により,(i)完全なCRISPRアレイの代わりに単一のリピートを用い,非常に低い頻度のスペーサー獲得事象を検出することが容易になり,(ii) cas1 とcas2 の発現を誘導することで,スペーサー獲得のタイミングを制御し,新たなスペーサーのセレクションがかかる前の全スペクトルを捕捉し,免疫特性に応じた濃縮を実現し,(iii) III-A型CRISPR適応免疫応答における異なる遺伝子の重要性を検討するに至った. その結果,研究グループは,スペーサー獲得に2つの様式を見出した.一つは、これまでに報告されているI型およびII型システムに見られる様式に類似しており,スペーサーは染色体末端やDNAニ重鎖切断 (DSB)で生じたと思われるフリーのdsDNA末端から優先的に獲得され,また,この過程はAddAB [*]の活性により促進される.もう一つは,S. epidermidis III-A型システムに特有な様式であり,rRNAとtRNA遺伝子座からのスペーサー獲得が高レベルかつこれらの遺伝子の転写領域に限られ,この過程にはAddABによる促進効果は見られなかった.
[*] AddAB関連論文: REVIEW "Bacterial DNA repair: recent insights into the mechanism of RecBCD, AddAB and AdnAB" Wiley D. Nat Rev Microbiol. 2012-12-03. https://doi.org/10.1038/nrmicro2917
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