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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] "Effect of Aphidicolin, a Reversible Inhibitor of Eukaryotic Nuclear DNA Replication, on the Production of Genetically Modified Porcine Embryos by CRISPR/Cas9" Navarro-Serna S [..] Gadea J. Int J Mol Sci. 2022-02-15. https://doi.org/10.3390/ijms23042135
 University of Murcia/Institute for Biomedical Research of Murcia (Spain)を主とする研究グループからの報告.
  • CRISPR/Cas9による胚のワンステップ遺伝子編集では,接合子の最初のDNA複製後に切断と修復が行われることがあるため,モザイク発生が最も重大な制約となる.
  • 研究グループは,まずアフィジコリンの効果を,異なる濃度および異なる送達方法のCRISPR/Cas9で検証し,濃度に依存するDNA複製の可逆的な阻害を見出した.
  • アフィジコリンをCRISPR/Cas9と併用したところ,胚の発生に悪影響を及ぼすとともに,モザイクが半減した.
 著者らは,DNA複製の可逆的阻害を用いることで、モザイクを減少させることが可能だが,胚の発生が抑制されるため、その利用を実現するためには、バランスをとる必要があるとした.
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