[注] 抗CRISPR (anti-CRISPR, Acr);Aca (Acr-associated)
[出典] "Discovery of potent and versatile CRISPR–Cas9 inhibitors engineered for chemically controllable genome editing" Song G, Zhang F [..] Tian Y. Nucleic Acids Res. 2022-02-21. https://doi.org/10.1093/nar/gkac099
中国科学院生物物理研究所 (北京)は今回,広く普及しているAcrIIA6を最初のマーカー遺伝子として,新たに9種類の抗CRISPR遺伝子 (AcrIIA24-32)と,3種類のaca (Acr-associated)遺伝子 (aca11-13)を発見した.その中で,AcrIIA24-32ファミリーは主にレンサ球菌の可動遺伝因子 (Mobile genetic elements, MGEs)に分布し、その殆どがバクテリアおよびヒト細胞においてレンサ球菌のII-A型Cas9オーソログ(SpyCas9,St1Cas9,およびSt3Cas9)を強力に阻害することを見出した.
抗CRISPRの機構から今回発見したAcrタンパク質は3つのグループに分かれた:
AcrIIA26,AcrIIA27,AcrIIA30,およびAcrIIA31は,Cas9のDNAへの結合を阻害;AcrIIA24はCas9のDNA切断を阻害;AcrIIA25.1とAcrIIA32.1はSpyCas9のDNA結合とDNA切断の双方を阻害 [Figure 6 (J)引用右図参照].
AcrIIA26,AcrIIA27,AcrIIA30,およびAcrIIA31は,Cas9のDNAへの結合を阻害;AcrIIA24はCas9のDNA切断を阻害;AcrIIA25.1とAcrIIA32.1はSpyCas9のDNA結合とDNA切断の双方を阻害 [Figure 6 (J)引用右図参照].
この中で,AcrIIA25.1およびAcrIIA32.1に,4-ヒドロキシタモキシフェン応答性インテインを組み合わせることで,AcrIIA25.1およびAcrIIA32.1をベースにした化学的誘導性の抗CRISPR変異体 (chemically inducible anti-CRISPR, iAcr)を複数開発し,HEK293T-BFPレポーター細胞において,プライムエディター (PE)を介してBFP-to-GFPの変換を誘導した [Figure 7 (A)-(C) 引用左図参照].
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