[出典] "A novel fluorescence amplification strategy combining cascade primer exchange reaction with CRISPR/Cas12a system for ultrasensitive detection of RNase H activity" Tie Z [..] Yi G. Biosens Bioelectron 2022-03-04. https://doi.org/10.1016/j.bios.2022.114135
重慶医科大学の研究グループが,治療標的候補の一種であるRNase Hの超高感度検出を,DNA-RNAキメラヘアピン (DR-HP)を設計し,カスケードプライマー交換反応 (cPER)とCas12aコラテラル活性を介してシグナルを増幅することで実現した.
- RNase Hの存在下ではDR HPのRNA断片が特異的に分解され,ブロックされたプライマーDNAが放出され,基質ヘアピンの酵素加水分解と環状シグナル増幅のプロセスが等温条件下で一段階で完了し,CRISPR/Casシステムのトランス切断活性を介して蛍光が発生する.
- 最適条件下でこのセンサーは,0.005から0.1U/mLの範囲で良好な線形関係を示し,0.00061U/mLの検出限界を達成した.このセンサーはまた,複雑なヒト血清および細胞ライセート中のRNase H活性測定において,良好な安定性と再現性を示した.
- このセンサーは,RNase H阻害剤のスクリーニングおよび阻害能評価にも適用可能であった.
コメント