[注] DepMap (Cancer Dependency Map Project)
[出典] "Partial gene suppression improves identification of cancer vulnerabilities when CRISPR-Cas9 knockout is pan-lethal" Krill-Burger JM [..] Vazquez F, Tsherniak A. bioRxiv 2022-03-03 [プレプリント] https://doi.org/10.1101/2022.03.02.482624
Broad Instituteの研究グループが,DepMap RNAiデータセットとCRISPRデータセットに共通な403種類の細胞株のデータを比較することで,摂動の種類 (shRNAまたはCRISPR-Cas9)が,細胞株の間で共通する依存性 (汎依存性)と各細胞株に特異的な依存性の判定にどのように影響するか [*],さらに,がんの脆弱性や遺伝子機能推定にどのように影響するかを,分析した [*] これまでのCRISPR-Cas9スクリーイングとRNAiスクリーニングのデータ統合解析は,専ら,依存性 (必須性)の整合性の観点から行われていた.
研究グループは,CRISPRとRNAiのデータセットを統合するのではなく,バイオマーカーの同定と薬物の作用機序に関する解析結果を統合し,CRISPR-Cas9 KOによって汎依存性を高頻度で同定可能であるが (~2,000遺伝子),CRISPRとRNAiの双方のスクリーン結果を利用することで,どちらか一方のデータセットだけの解析からよりもがん細胞の脆弱性に関与する遺伝子群を広範囲に捉えることが可能なことを示した.
[関連crisp_bio記事]
- 2019-08-04 プロジェクトAchillesにおける癌細胞株CRISPR-Cas9機能喪失スクリーン実験データ処理パイプラインの進化.https://crisp-bio.blog.jp/archives/19191304.html
- 2017-08-06 癌細胞必須遺伝子リスト (Cell 誌掲載2報).https://crisp-bio.blog.jp/archives/3181585.html
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